「この子はどんな気持ちで過ごしているんだろう」
「安心して過ごせているのかな」
そんなふうに感じたことはありませんか?
今回は、不安や緊張が強かったお子さまが、笑顔という形で意思表示を見せてくれるようになったエピソードをご紹介します。
以前の課題 ― 身体のつらさと不安の中で ―
利用開始当初、このお子さまは
- あまり笑顔が見られない
- 筋緊張が強く、抱っこもしづらい状態
- 啼泣やそり返りが頻繁に見られる
といった様子がありました。
当時は薬の調整が必要な時期でもあり、呼吸も苦しさを伴う状態でした。
本人の中で「きつい」「苦しい」という感覚がある中での利用スタートだったと考えられます。
行った支援・関わり
まず大切にしたのは、「安心できる存在になること」でした。
慣れない環境の中では、不安や緊張が強く現れていたため、
- 甘えたい気持ちにしっかり応える
- 無理に活動へ促さない
- 安心できる姿勢で長時間抱っこして過ごす
など、その子の安心を最優先に関わりました。
1日の多くを抱っこで過ごす日もありましたが、「安心できる経験」を積み重ねることを何より大切にしました。
工夫したポイント ― 気持ちを読み取る関わり ―
私たちが意識したのは、“心地よさを探す”こと。
- どんな時に落ち着くのか
- 何を見ると反応が変わるのか
- どんな関わりに喜びを感じるのか
小さな反応を見逃さず、その子の「好き」や「安心」を探り続けました。
欲求に丁寧に応えることが、コミュニケーションの土台になると考えています。
変化・成長したこと ― 意思表示のはじまり ―
利用に慣れ、がじゅまるが安心できる場所になっていくにつれて、
- 啼泣や筋緊張の頻度が少しずつ減少
- 抱っこでなくても落ち着いて過ごせる時間が増加
といった変化が見られるようになりました。
そしてある日、目が合った瞬間ににこっと笑顔を見せてくれました。
さらに、
- 他のお子さまの様子をじっと見つめる
- 楽しそうな場面で笑顔になる
など、周囲への興味や感情の表現が少しずつ広がっていきました。
笑顔は、このお子さまなりの大切な意思表示だったのだと感じています。
職員として感じた変化
お子さま自身の成長や発達、薬の調整、気管切開によって呼吸が楽になったことなど、さまざまな要因が重なった変化だったと思います。
その中で私たちにできることは、
不快や苦しさをできるだけ取り除き、安心して過ごせる環境を整えること。
それが結果として、その子の成長や発達を支えることにつながるのだと改めて感じました。
おわりに
言葉がなくても、笑顔や視線、表情の変化は大切なコミュニケーションです。
安心できる場所の中で、子どもたちは自分のペースで「伝える力」を育てていきます。
がじゅまるでは、お子さま一人ひとりの状態や気持ちに寄り添いながら、その子らしい成長を大切に支援しています。
次回の「子どもたちの成長の一コマ」も、ぜひお楽しみに🌱
がじゅまるの木は、医療的ケア児・重度心身障がい児を対象とした児童発達支援・放課後等デイサービスです。
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